RBCヘリテージ

米ツアー「RSBヘリテージ」が終わりました。優勝したのは、先週の「マスターズ」でカットラインに2打足らず、屈辱の予選落ちをしたジョーダン スピースでした。

昨年11月に生まれたばかりの男の子サミーちゃんの首は大丈夫?と心配するほどの奥さんのはしゃぎようですが、、、、

最終日の展開は、先にトータル13アンダーでホールアウトしていたスピースと、17番ホール(パー3)でバーディーを取って追いついたキャントレー2人によるプレーオフとなり、1ホール目で決着がつきました。

キャントレーは昨シーズンのフェデックス チャンピオンですが、今シーズンはまだ勝ち星がありません。「マスターズ」でも39位タイと納得のいかないプレーで、世界ランキングを5位から6位に下げていました。

また彼は今年2月の「フェニックス オープン」では、スコッティ シェフラーとプレーオフを戦い、3ホールめでバーディーを奪ったシェフラーに惜しくも敗れているので、今回はどうしても勝ちたかったはずです。

プレーオフは18番ホール(457ヤードのパー4)を使っておこなわれました。このホールはグリーン後方に赤白のストライプに塗られた灯台があって、このコースの名物ホールになっています。

18番ホールは、左側がずっと海と湿地となっていて、強いアゲンストの風が吹いています。プレーオフで先に打ったジョーダンはドライバーを使わず、残りをロングアイアンの距離としました。一方、キャントレーはティーショットをドライバーで打って、残りをショートアイアンの距離とし、この攻め方の差が明暗を分けることになりました。

ふたりのボールはともに強い風におされてグリーン手前のバンカーに入りましたが、スピースのボールは弾道が低いので打ちやすいライに止まりました。しかし、キャントレーのボールはショートアイアンで打っているので弾道が高く、バンカーの中で目玉となってしましました。

バンカーからの3打目を寄せきれず、パーパットもはずしたキャントレーに対して、数十センチの位置にバンカーショットを寄せたスピースは、パーとして昨年4月の「バレロ テキサス オープン」以来となる米ツアー13勝目を挙げました。

これでジョーダンは、来月19日から始まる今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」の優勝候補のひとりとなり、キャントレーも今季2度プレーオフで敗れたものの、優勝候補となることは間違いありません。

なお4月13日のブログで、今大会の優勝者としてシーンローリーを予想していましたが、彼は最終日最後の最後まで優勝争いに加わりましたが、3位タイの成績でした。

https://worldgolfinformation.com/2022/04/13/