先週の米ツアー「RBCヘリテージ」の最終日、大変めずらしいことが起こりました。
首位とは程遠い位置でプレーしていたダイラン フリテリが、6番ホール(パー4、428ヤード)で放ったティーショットは、フェアウェーを左にはずれ、木々の中に入っていきました。何回かキンコンカンコンした後に止まったところは、なんと古木の枝から垂れ下がったコケの中です。その様子は以下の動画から
フリテリという選手は南アフリカ出身で31歳、南アフリカのツアーで1勝、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)で2勝、米ツアーでも2019年に「ジョンディア クラシック」を優勝しています。
彼は動画にあるように、ボールの後方に立ちドライバーで打ってボールをフェアウェーに出し、3打目(残り144ヤード)をピンまで3メートルにつけ、ワンパットでなんとかパーで切る抜けることができました。
うまく窮地を切り抜けたと、フリテリ本人も含め周りにいたギャラリーはそう思いましたが、米PGAツアーより指摘が入り、フリテリは6番ホールのスコアは2打罰を加えて6として、スコアカードを提出しました。
ゴルフルール10.1cには、選手はボールが飛んでいく方向に向かった線に対して、その両側に足を置いてストロークしてはならないという規定があり、このルールに触れたとして2打罰が課せられました。
本来、この規定は今回のように木からぶら下がったコケにひっかかったボールを想定したものではなく、グリーン上でパットをおこなう際のストロークを制限するためのものですが、今回適用されました。
フリテリはSNSで、「人生の中で一番いいショットだと思ったのに、2打罰が課せられた。でもスポーツニュースの珍プレートップ10には入るんじゃない?」と言ってます。