「全米プロ選手権」は予選ラウンド2日間が終了し、このブログを書いている日本時間22日午前8時頃は第3ラウンドの後半がおこなわれています。
まず、有力選手で予選落ちをしたのは、ダスティン ジョンソン、スコッティ シェフラー(カットラインに2打足らず)、パトリック キャントレー(同7打足らず)。リー ウェストウッド、アダム スコット、セルジオ ガルシア(3名とも3打足らず)といった選手です。
シェフラーは先月の「マスターズ」を制した選手ですが、今季メジャー第2戦ではまさかの予選落ちを喫しました。世界ランキング5位のキャントレーは、初日2バーディー8ボギーの6オーバー、2日目は5ボギーの5オーバー、トータル11オーバーという信じられないスコアで予選落ちです。わたしがあげた優勝候補のひとりでした。
2日目を終えて首位に立ったのは、アメリカ人ウィル ザラトリス(25歳)という選手です。彼は昨年松山が優勝した「マスターズ」で1打差の2位に入り、一躍有名になった選手です。まだ米ツアーでは未勝利ですが、ことし1月の「ファーマーズインシュアランスオープン」では優勝争いを演じて2位に入り、ことしの「マスターズ」でも6位タイに入り、現在世界ランキング30位の位置にいます。米ツアー初優勝がメジャー大会となることは非常に稀有なことですが、これまでの実績を踏まえるとひょっとしてと思わせる選手です。
2位になったのは、チリ人ミト ベレイラ(27歳)です。昨年の東京オリンピックで、7人による3位決定戦に残った選手ですが、惜しくも敗れ4位タイに終っています。これまでに米下部ツアーで3勝の実績がありますが、米ツアーでは未勝利です。また世界ランキングが現在ちょうど100位の選手なので、優勝はかなりむずかしそうです。
3位には、アメリカ人ジャスティン トマス(29歳)が入っています。世界ランキング9位、米ツアー通算14勝の選手で、2017年のこの大会で優勝し、メジャータイトルを1つ手にしています。今年から長年フィル ミケルソンのキャディーをつとめていたジムマッケイと組んでいますが、昨年3月の「プレーヤーズ選手権」以来勝ち星がありません。
3日目は各選手とも、最終日に優勝を狙える位置どりをしようとバーディーを狙ってきます。厳しいコースコンディションの中、どんなプレーが展開されるか楽しみましょう。