ミッシェル ウィー

アメリカ人女性ゴルファー、ミッシェル ウィー(32歳)が、来週開催される「全英女子オープン」に出場したあと競技生活を休止すると発表しました。ただ、1年後にカリフォルニア州「ペブルビーチ」で開催される来年の「全米女子オープン」にだけは出場する予定にしていると。

彼女は2019年にNBAスーパースター、ジェリー ウェストの息子ジョニー ウェストと結婚してミッシェル ウィー ウェストとなり、2020年6月に女の子を出産しました。出産後初めての試合となったことしのLPGA開幕戦「ヒルトン グランド トーナメント」では、初日こそ71だったものの、2日目以降78,78、81と崩れてしまい、体がついてこないことを痛感したといいます。そして、子育てをしながら今後も選手生活をつづけるためのトレーニングにさく時間が作れないため、競技生活に区切りをつけることにしました。

ハワイ出身の彼女は小さいころから数々の記録をつくり、天才少女として注目され続けてきました。10歳で「全米女子アマ」に出場し、12歳で米LPGAツアー競技への出場資格を得て、13歳で「全米女子アマ」のタイトルを手にしました。

しかし、彼女は米LPGAツアーの試合に出場しながら、名門大学スタンフォードに進学し、2足のわらじ生活を選択しました。有力な女子ツアープロからは、才能を無駄にしていると苦言をもらったりしたこともありましたが、大学も挫折することなく卒業しています。

ミッシェル ウィー ウェストは、米LPGAツアー通算5勝をあげ、特筆すべきは2014年の「全米女子オープン」優勝です。そのときの彼女の姿が以下の写真です。ウェアの独特の色使いが記憶に残っているかたもいらっしゃるはずです。

幸いなことに、スポンサーであるナイキ、ロレックスは休止期間中もスポンサー契約を継続してくれることになり、経済的にも問題はなさそうです。彼女は決して引退ではないと言っているので、アニカ ソレンスタムのように子育てが一段落したときにまた復帰するかもしれません。

最近はスティシー ルイスのように、子供を産んだあとLPGAツアーに復帰するママ選手が多くなってきたなかで、ミッシェル ウィー ウェストが下した結論です。