今週の米PGAは、「メモリアル トーナメント」が、オハイオ州ダブリンの「ミュアフィールド ビリッジGC」で開催されます。大会のホストはジャック ニクラウスで、このコースも自ら設計しています。
トーナメント名称のなかの「メモリアル」という言葉は、5月の最後の月曜日が「メモリアルデイ」というアメリカの祝日であることに由来し、その週に開催される試合なので名づけられました。この日はアメリカ合衆国のために戦って亡くなった多くの人々を追悼する日です。そのためこの大会では、各ホールのグリーンそばに制服姿の軍人が立ち、ホールアウトした選手たちは彼らに対して敬意を表します。
大会前の記者会見では、大会のホストであるニクラウスも出席し記者の質問に答えました。そして、大会直前に自らが訴えられた件についても答えています。訴えられた内容については、以下5月26日付ブログをご一読ください。
https://worldgolfinformation.com/2022/05/26/
記者会見でニクラウスは、「新リーグを創設しようとしているLIVグループの関係者とフロリダのゴルフ場で会ったのは事実である。しかし、それは自らが設計したゴルフ場が現在サウジアラビアで建設されており、儀礼の範囲内のことだった。」
「わたしは、LIVグループ側について新リーグ創設に動くことにはまったく興味がない。どんな高額のオファーをされても全然関係ない。わたしは米PGAツアーに忠誠を誓っている。また、わたしは米PGAツアーの中で成長し、米PGAツアーが設立されるときには助力を惜しまなかった。」
このニクラウスのコメントは、訴状の中で述べられている事実とは矛盾しますが、われわれゴルフファンとしては彼の言葉を信じたいと思います。近代ゴルフ界のナンバーワン レジェンドが晩節をけがすようなことには決してなってほしくないと強く願うからです。