米PGAツアーとDPワールドツアー(旧欧州ツアー)で活躍する選手らを、高額の移籍金と大きな大会賞金で引き抜いて、新リーグを創設しようとしているLIVゴルフが開催する「LIVゴルフ招待」の初戦が、6月9日にイギリスのロンドン郊外にある「センチュリアンクラブ」で始まります。
米PGAツアーとDPワールツアー側は、選手を奪われてしまうという危機感を募らせ、ツアーメンバーがこの試合に出場するために提出していた出場許可申請を認めませんでした。また、以前からメンバーに対して出場すれば永久追放を含む厳しい処分を下すと通知していました。
LIVゴルフ招待の初戦に出場するメンバーの名前が主催者より発表になり、その中に現在世界ランキング13位のダスティン ジョンソンの名前が入っていたことが、大きな反響を呼んでいます。また有名選手として、世界ランキング20位でメジャー1勝のルイ ウーストヘイゼン、同54位でマスターズチャンピオンのセルジオ ガルシア、全米オープン優勝者のグラン マクダエルらの選手らの名前も入っています。
ジョンソンは、2016年全米オープンと2020年マスターズを制覇し、米ツアー通算24勝、DPワールドツアー9勝をあげているスーパースターです。とは言ってもすでに37歳です。20歳台の選手が活躍する今のゴルフ界では、体力的に優勝することが非常に困難になってきています。LIVゴルフ側からは間違いなく超破格の移籍金が支払われるはずですし、新リーグは年間の試合数が少なく、すべて3日間トーナメントなので、こちらでならまだまだやれる、今が売り時だと判断したのかもしれません。
驚いたことに、発表された42名の選手の中に日本人選手の名前が含まれています。木下稜介、香妻陣一郎、谷原秀人の3名です。国際的に知名度がほとんどない3名に対して、どれくらいの契約金が支払われたのか興味があるところです。