フィルミケルソン 全英オープン前記者会見

今週は男子ゴルフ今季第3戦めとなるメジャー大会「第122回全米オープン」が、マサチューセッツ州ボストン郊外の「ザ カントリークラブ」で開催されます。

大会前の記者会見にフィル ミケルソンがあらわれて、さまざまな質問に答えました。ミケルソンは、米PGAツアーとは敵対する「LIVゴルフ招待シリーズ」のロンドン大会に出場し、米PGAツアーから無期限出場停止処分を受けました。

しかし、ミケルソンは、昨年「全米プロ選手権」に50歳で優勝し、今後5年間4大メジャー大会への出場資格を得ています。そして、大会を主催するUSGAは「LIVゴルフ招待シリーズ」に出場した選手の参加を認めるとすでに発表しています。

ミケルソンがもし「全米オープン」に勝てば、彼は「キャリア グランドスラム」を達成することになります。ほかの3つのメジャーには優勝経験があるのに、どうしてもこの「全米オープン」だけは勝つことができません。過去に6回も2位に終わっており、72ホールめ自滅したり、相手にバーディーを決められたりして、あと一歩のところまでいくのですが、優勝に手が届きませんでした。その意味で特別な意味をもつメジャー大会になります。

会見の中で、LIVゴルフのほうへ移籍した理由について、まず第1に移籍金、賞金総額が大きいことを挙げています。ほかには、年間の試合数が少ないこと、そのためゴルフ一辺倒の人生ではなく、バランスのとれた人生が送れることも理由としてあげました。

そして、今でも米PGAツアーの大会に出場したいという希望を表明していることについては、30数年の間米PGAツアーでプレーしてきて、永久シード権(注:ツアー通算20勝で得ることができる)を獲得した。この権利を持つ選手については、今回LIVゴルフに出場して無期限の出場停止処分を受けたほかの16名の選手とは異なる判断があっていいのではという気持ちを匂わせる発言をおこなっています。

来月には今季最後のメジャー「全英オープン」が控えており、来年4月には「マスターズ」あります。フィル ミケルソンの出場が認められるかどうか注目されます。