グレッグ ノーマン率いるLIVゴルフは、「LIVゴルフ招待シリーズ」でプレーした選手にも世界ゴルフランキング算出のもとになるポイントを付与してもらうよう、世界ゴルフランキング運営団体に申請をおこなったと発表しました。
2週間前LIVゴルフ招待シリーズの第1戦がロンドンで開催されましたが、この大会に出場した選手にはポイントが付与されませんでしたし、米PGAのツアーメンバー17名に対しては今後米ツアーへの出場が無期限で停止されました。
LIVゴルフが開催する試合が世界ランキング算出の対象となれば、世界ランキング上位者に出場権が認められる4大メジャー大会やWGC(世界ゴルフ選手権)への出場が可能となります。
しかし、LIVゴルフの試合が世界ランキング算出対象となるためには、ひとつ大きな障害が立ちはだかっています。それは世界ゴルフランキング運営団体の役員のひとりに、米PGAツアーのコミッショナー ジェイ モナハンがいることです。他にはDPワールドツアー(旧欧州ツアー)CEO キース ペリー、USGAのCEO マイク ワン、R&AのCEOマーティン スランバー、PGAアメリカのシー ウォウがいます。この役員会でジェイ モナハンがどう主張し、どう行動するかにかかっていると言っていいでしょう。
仮にLIVゴルフが主催する大会が世界ランキング算出対象に組み入れられたとしても、さらに大きな問題が待ち受けています。それは、米PGAツアー競技は156名の選手が出場し、4日間72ホールで競われます。それに対しLIVゴルフの試合は、わずか48名の選手が3日間54ホールで勝敗を決めます。
なので、LIVゴルフ主催の試合で与えられるポイントは、米PGAツアーの試合のそれより当然少なくなります。1度や2度の大会だけのことであれば問題はないでしょうか、2年3年と経過していくと、LIVゴルフ所属のメンバーにとって明らかに不利になってしまします。
LIVゴルフ側に移籍した選手にとって、今後世界ランキングポイントが与えらるかどうかどうか非常に重要なことです。推移を見まもっていきましょう。