今週の米PGAツアーは五大湖の南イリノイ州で、「ジョンディア クラシック」が開催されます。LIVゴルフに移籍せずに米PGAに残ったトッププロのほとんどは、この大会には出場せず、7月14日からスコットランドのセントアンドリュース オールドコースで開催される「全英オープン」を見据えた動きをしています。
先週の米ツアー「トラベラーズ選手権」に優勝したエグザンダー シャフレが獲得した世界ランキング算出ポイントが54ポイントであるのに対して、「ジョンディア クラシック」の優勝者に与えられるのは、わずか24ポイントと半分以下なので、選手層の薄さがわかろうというものです。有力選手が出場しないため、この大会には小平智と今田竜二に出場権が回ってきました。
今田は論外としても、小平には上位入賞を果たし、フェデックスランキングを大きくあげる結果を残し、現在168位のランキングをシーズン終了後に125位以内になるように頑張って、来季のツアーカードを手にしてほしいと思います。
先週のDPワールドツアー(旧欧州ツアー)「BMWインターナショナルオープン」で10位タイに入り、今週の「アイルランドオープン」への出場権を獲得した比嘉一貴にはチャンスです。この「アイルランドオープン」の優勝者に与えられるランキングポイントは28ポイントと、米PGAツアーの「ジョンディア クラシック」よりも大きく、めったにない逆転現象がおこっています。
比嘉がまたこの大会で10位以内に入るような成績を収めると、次の試合への出場権を獲得するだけでなく、現在70位の世界ランキングを上げることが可能となり、もし50位以内に入れば、4大メジャー大会やWGC大会への出場権を獲得することができます。このチャンスを確実にものにしてほしいと思います。
わずか身長158センチの体で、2メートル近い欧米の選手と戦って決してひけをとらぬ実力。応援していきたいです。