LIVゴルフ招待シリーズ第2戦ポートランド大会が終了し、こんどは誰がLIVゴルフ側に移籍するのか、米PGAツアーとDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の選手たちが疑心暗鬼、戦々恐々とした状態に陥っているなかで、ヘンリック ステンソンがLIVゴルフと現在交渉中で、近々合意しそうだという報道がされています。
ヘンリック ステンソンはスウェーデン人のプレーヤーで、2016年の「全英オープン」を含み米PGAツアーで6勝、DPワールドツアーで11勝をあげている46歳です。彼の移籍の噂が特に注目を浴びるのは、ステンソンは来年9月にローマで開催される「ライダーカップ」のキャプテンを務めることが決まっていて、副キャプテンを指名するなど準備を着々と進めていたからです。
ステンソンはすでに46歳なので、選手として今後活躍することが期待されているわけではなく、LIVゴルフを構成する12チームのキャプテンのひとりとして、選手をトレードしたり新人選手をスカウトしたり、チームを運営していく手腕を求められているようです。選手を率いていくには十分な実績をあげています。これは現在51歳のフィル ミケルソンや49歳のリー ウェストウッドにもいえることです。
LIVゴルフは今後、12のチームがある場所を拠点として活動(フランチャイズ)する形を志向すると言われています。地元の応援をバックに相手チームを迎え撃つ、あるいは相手の地元に乗り込んで対戦するかたちです。
LIVゴルフが今後どこまで大きくなるか、それはわかりません。でも、もし日本にフランチャイズをおくとするならば、そのキャプテンとして最有力な人物は、丸山茂樹(52歳)ではないでしょうか?現在LIVゴルフに4名の日本人選手がいるので、日本にフランチャイズが置かれる可能性はかなり高いと思われますが、丸山は米PGAツアーで3勝をあげ、プレジデントカップで副キャプテンを務めるなど、国際的知名度は松山英樹に次ぐものです。
もし、韓国にフランチャイズがおかれるとしたら、キャプテンに選出されるのは間違いなくY.Eヤン(50歳)でしょう。2009年の「全米プロ選手権」では最終日タイガーウッズを抑えて優勝し、アジア人として初めてのメジャータイトルを手にした選手です。
今後もLIVゴルフ側の動きから目が離せません。