R&Aのトップ 全英オープン前の記者会見

木曜日から始まる「全英オープン」を前に、主催するR&Aのトップ(チーフエグゼクティブ) マーティン スランバー氏が記者会見に臨みました。メディアからの質問はLIVゴルフに関することに集中し、そのなかでスランバー氏が答えた内容は以下のとおりです。

「LIVゴルフが初めて開催したロンドンとポートランドでの2試合で判断する限り、長期的に見てこれがゴルフのためになるとは思えない。ほとんどがお金で動いている。このことは、いままで能力にもとづいておこなわれてきた文化や、誰に対しても開かれている競技の精神を壊してしまう。」

「もし、ひとりの少年がゴルフに出会い、一番になりたいと思ったとき、自分のもてる能力と自らに厳しい練習を課すことで頂点にのぼりつめることができる。これが非常に大切なことで、ずっと100年間のあいだおこなわれてきた。これが、これまでゴルフ界を支えてきた大きな要素である。」

スランバー氏はLIVゴルフに対してかなり否定的な見解を述べています。しかし、「全米オープン」同様、「全英オープン」もLIVゴルフ招待シリーズのロンドン大会が開催される前に、出場資格をすでに獲得済みの選手が多数いたため、LIVゴルフに移籍した選手も資格をすでに持っている選手は今回出場します。

LIVゴルフ側は、最近LIVゴルフの試合に出場した選手についても、世界ランキング算出のためのポイントが獲得でき、ランキング順位が取得できるよう申請をおこないました。その審査が近々に始まります。

なお、スランバー氏は大会前に歴代チャンピオンを招いておこなうさまざまな行事に、グレッグ ノーマンを招待しなかったと話しています。ノーマンは「全英オープン」に過去2度優勝した実績がありますが、現在LIVゴルフのCEOを務めています。彼が参加すれば、多くの人の関心が「全英オープン」からLIVゴルフに移ってしまうからと理由を述べています。