全英オープン キャメロンスミス優勝

今年最後となる男子メジャー大会「全英オープン」のタイトルを手にしたのは、オーストラリアのキャメロン スミス(28歳)でした。

スミスは大会初日に8アンダー64のスコアであがり、マキロイに2打差をつけて首位に立ちました。2日目も5アンダー67で2位のヤングに2打差をつけ、首位の位置をキープしました。しかし、3日目には73を叩いて、首位のマキロイとホブランドの2人に4打差つけられ、3位タイに後退しました。

最終日は4打差リードして首位からスタートするマキロイとホブランド2人によるマッチレースが展開されるのでは? もしそうなら、メジャーで4勝の実績があるマキロイのほうが、いままでメジャー大会で優勝争いに加わったことがないホブランドよりは断然有利では?

と思われましたが、マキロイとホブランドがなかなかスコアの伸ばしきれないなか、4打差の3位タイからスタートしたスミスとヤングがバーディーを重ね、スミスは8バーディーノーボギー、ヤングは1イーグル、7バーディー、2ボギーとしてマキロイとホブランドを逆転してしまいました。

スミスは今シーズン3勝目を念願の初メジャータイトルで飾り、来週発表される世界ランキングでは、スコッティ シェフラーに次いで2位の位置にあがってきます。

海外の著名なゴルフウォッチャー氏の指摘によると、ことし初めて4つのメジャーに優勝した選手が4人とも20代となりました。「マスターズ」優勝のスコッティ シェフラーは26歳、「全米プロ選手権」のジャスティン トマスは29歳、「全米オープン」の覇者マット フィッツパトリックは27歳です。だんだんゴルフのアスリート性が高くなってきて、若い選手ほど有利となっていくようです。

最後にテレビ中継を見たわたしの感想ですが、試合の内容とは別に、セントアンドリュースオールドコース18番のティーグランドからグリーン方向を見渡したときの美しさにとても感動しました。グリーンの後方に作られた仮設スタンドが、そのまたうしろにある古い石造りの建物に見事に溶け込んでいて、このような舞台でプレーできる選手たちはやはり選ばれた人たちなんだなと感じました。