米LPGAツアー今季4つめのメジャー大会「エビアン選手権」を制したのは、カナダのブルック ヘンダーソン(24歳)です。18歳のときに女子メジャー史上2番目の若さで、「全米女子プロ選手権」に勝ってから実に6年ぶりにメジャー2勝目を果しました。
エビアン選手権最終日はかなり混戦となりましたが、残り5ホールで3つのバーディーを奪ったヘンダーソンが抜け出しました。とくに最終18番ホール(パー5)で決めた9フィートのバーディーパットがウィニングパットとなりました。
出場した日本人選手のなかでは、西郷真央が3位タイと大健闘。畑岡なさ、西村優菜が15位タイ。古江彩佳が19位タイ。
笹生優花と渋野日向子は予選落ちでした。渋野は予選カットラインに9打も及ばない成績で、日本のメディアの報道によるとゴルフに自信をなくし絶不調のようです。
昨年末渋野が獲得したツアーカードは優先順位が低く、米LPGAの試合に出場できる数がかなり限られたものでした。数少ない大会と2019年の「全英女子オープン」で優勝して得た5年間のメジャー大会出場資格だけで、結果を出さなくてはならない苦しい立場です。
ヘンダーソンは最初のメジャーを勝ったのち米LPGAで9勝し、10勝目が今回の優勝となりました。先月開催された「全米女子プロ選手権」を制した韓国のインジー チャン(27歳)は、2015年の「全米女子オープン」、2016年の「エビアン選手権」を勝ったのち、2018年に1勝を挙げていますが、3つめのメジャータイトルは2つめから6年かかっています。
渋野は「全英オープン」優勝の翌年の「全米オープン」で、優勝争いを演じ4位タイとなりました。また今年のメジャー大会「チェブロン選手権」でも上位でプレーし3日目に77とスコアを乱しましたが、最終日66で4位タイまで順位を上げました。
メジャー大会で常に上位にいて優勝争いを演じるということは、なかなかできることではありません。いいときもあれば、悪いときもある。そんななかで数少ないチャンスが訪れてきたら、そのチャンスを逃さない。渋野選手もどんなに努力を積み重ねても2つめのメジャータイトルは6年後だ。もし6年以内に取れたら上出来だくらいの長期的視野で取り組んでほしいと思います。