少し先の話ですが、欧州(ユーロ)出身の男子プロとアメリカ出身のプロが2年に1度対戦する「ライダーカップ」は、来年9月25日からイタリアのローマを舞台に開催されます。すでに両チームのキャプテンは発表されており、アメリカはザック ジョンソン、欧州チームはヘンリック ステンソンが任命されていました。
いつもは個人でトーナメントを戦う選手にとって、国、地域を代表して「ライダーカップ」に出場することは、非常に名誉なこととされています。また、そのチームを率いるキャプテンに選出されるということは、ある程度実績を積んだベテラン選手にとってはさらに名誉なことと考えられています。
しかし、先週開催されたLIVゴルフ第3戦(7/29-31)の直前に、ヘンリック ステンソンがLIVゴルフに移籍することを表明し、第3戦に出場しました。非難ごうごうの中、ステンソンは、48名が競うこの大会でなんと優勝してしまいました。
ライダーカップ主催者は、ステンソンがLIVゴルフに移ると正式に表明したのち、ただちにステンソンからキャプテンの地位をはく奪したことを発表しています。そして数日後にはルーク ドナルド(44歳)を新たなキャプテンに任命しました。
ドナルドは、米PGAツアーで5勝、欧州ツアーで7勝をあげ、日本ツアーの「ダンロップフェニックス」でも2012年、13年に連覇しています。2012年に世界ランキング1位(56週間)になりましたが、ついにメジャータイトルには手が届きませんでした。
世界ランキング1位になりながら、メジャータイトルを獲得していないという少し残念な記録をもっているのは、ドナルドと同郷のリー ウェストウッドのふたりのみです。
昨年アメリカで開催された「ライダーカップ」は、アメリカチームの大勝利に終わっています。来年の大会ではチームをどう立て直すか、ドナルドの手腕にかかっています。