いよいよ8月4日から、女子ゴルフ今季最後のメジャー大会「全英女子オープン」が、スコットランドの「ミュアフィールド」というゴルフ場で開催されます。
男子の「全英オープン」は、これまでに16回このコースで開催され、アーニー エルス、ニック ファルド、トム ワトソン、リー トレビノといった名だたる選手が優勝していますが、女子の大会は今年初めて開かれます。
「ミュアフィールド」で初めて「全英女子オープン」が開催されるに至った経緯について、海外メディアの報道を紹介いたします。
「ミュアフィールド」は、過去ほとんどのゴルフクラブがそうであったように、女性のメンバーを認めていませんでした。しかし、男女平等の流れの中で、セント アンドリュース、オーガスタ ナショナルGCなどが、女性をメンバーとして受け入れ始めました。
しかし、「ミュアフィールド」は2016年に約800名のメンバーによる投票で、女性メンバーを受け入れるという提案を否決してしまいました。すると抗議の声が殺到し、その中には、地域の小学生の女の子達から「なぜ、ミュアフィールドは女性を嫌うの?」という手紙も含まれていたそうです。
この投票結果に対して、R&Aは「ミュアフィールド」を男子「全英オープン」の開催ローテーションからはずす決定をくだし、今後女性メンバーを受け入れるようにすれば、ローテーションに戻すことを再考すると伝えました。
この決定にあわてた「ミュアフィールド」のメンバーは、翌2017年に再度投票をおこない、その結果大多数の賛成で女性メンバーを受け入れることにしました。そして、クラブ内設備を改修し、早くも2019年には20名の女性メンバーを誕生させました。
男子「全英オープン」は、来年はロイヤル リバプール、2024年はロイヤル トゥルーン、2025年はロイヤル ポートラシュで開催されることがすでに決まっています。2026年以降いつ、ミュアフィールドに戻ってくるのか楽しみに待つことにしましょう。