昨日、米PGAツアーが来シーズンからみずからがどうかわるのか、ツアーのコミッショナー・ジェイ モナハンが記者会見で述べた内容を紹介しました。
その内容について、LIVゴルフのトップ・グレッグ ノーマンがインスタグラムで、自分とモナハンを子供にたとえて皮肉っています。
ジェイ「ねぇ、宿題写させてくれる?」グレッグ「いいよ、でも少し内容を変えておきなよ。でないと写したことがバレてしまう。」
意味するところはお分かりのように、今回の米PGAツアーの変更点が、LIVゴルフをまねたものだということです。
日本ツアーは今週「KBCオーガスタゴルフ」が、九州福岡の芥屋ゴルフクラブで開催されていて、LIVゴルフに移籍した日本人選手4名が先週に続き出場しています。
初日を終わって、稲盛佑貴と谷原秀人が首位と2打差の8位タイ、木下稜介、香妻陣一郎は首位と4打差の38位タイの成績です。彼らについては先日のブログで書きました。ご一読を。
https://worldgolfinformation.com/2022/08/21/
LIVゴルフのホームページで確認すると現在の登録選手の数は61名です。試合に出場できるのは12チーム48名と決まっているので、9月2日からボストンで開かれる次のLIVゴルフの大会では13名の選手に出場の機会がありません。稲盛ら4名の選手は48名の中に残ろうと、必死で実績を残そうとしているのかもしれません。
彼らがLIVゴルフと結んだ契約書の中に、選手はLIVゴルフが認めたもの以外のインタビューをおこなってはならないという規定があります。そのため4名の選手は一切のメディア取材には答えていないはずです。
4名の選手の運命とは別にもっと心配なことがあります。モナハンは記者会見の中で、「LIVゴルフに移った選手が米PGAツアーに戻ることは決してない。彼らは我々を訴えているですよ。」と述べています。
しかし、日本ゴルフツアーはLIVゴルフに加わった選手に試合への出場を認めています。米PGAツアーとは異なる判断を下したということです。米PGAツアーには日本ツアーの賞金ランキング上位の選手が出場できる試合がありましたが、今まで友好的であった米PGAツアーと日本ゴルフツアーの関係が、今後も続いていくとどうしても思えないのです。でも、それが杞憂に終わってくれればいいと願っています。