8月25日付のこのブログで、LIVゴルフの脅威に対抗し、これ以上トップ選手の移籍をなんとしても防ぎたい米PGAツアーが、9月15日から始まる来シーズンにおこなう改革について書きました。
その改革点の中で、米PGAが選ぶトップ20名の選手については、来シーズン米PGAツアーが指定する17試合を含む20試合に必ず出場することが求められています。なのでこの17の大会ではトップ選手がすべて出場し、競い合うことになります。これまで選手は個人のスケジュールに沿ってプレーしていたので、大きな大会であっても欠場するトップ選手がいました。
この改革によって指定された試合にはトップ選手が勢ぞろいするため、より多くのファンの関心を集め、結果的に試合の価値は高まりますが、そのとばっちりを受ける大会も出てきます。
そのひとつが2月23-26日の日程でフロリダ州で開催される「ホンダクラシック」だと言われています。この大会の前の週には「ジェネシス招待」がおこなわれ、次の週には「アーノルドパーマー招待」が開かれ、この2つの大会はともにトップ20人の選手が出場しなければならない大会になっています。
この日程だと、ほとんどのトップ選手は3週連続で試合をおこなうより、間に1週間休養・調整の期間を入れて前後の試合に集中しようと考えてしまい、「ホンダクラシック」に出場する選手の層が非常に薄くなることが予想されます。
「ホンダクラシック」は、1982年からアメリカンホンダモーターがタイトルスポンサーを務める大会です。ホンダがこの不利なスケジュールを今後どう受け止めるのか注目されます。