DPワールドツアー「PGA選手権」再開

一昨日のブログでDPワールドツアーの大きな大会「PGA選手権」が始まったけど、エリザベス女王が亡くなられたため、大会初日のプレーは中断し、金曜日は喪に服しプレーがおこなわれないことが決まったと書きました。

大会は土曜日に再開され、初日の残りのプレーと第2ラウンドがおこなわれました。また、大会は54ホールに短縮しておこなわれることが発表されました。旗艦大会なので日曜日に第3ラウンド、月曜日に第4ラウンドをおこなうことも検討されましたが、イギリスじゅうでエリザベス女王の国葬の準備が始まり、月曜日に必要なスタッフ・機材を揃えられない心配もあり、やむなく54ホールの大会になりました。

LIVゴルフに移った選手がこの大会に多数出場することに対して、大会前の記者会見で「LIVゴルフに移籍した選手は54ホールの試合に慣れているので、最終日は彼らにとってとてもきついのではないの? 勝てないんじゃないの?」と批判する選手もいましたが、皮肉にも54ホールの大会になってしまいました。

2日目を終わって首位に立ったのは、世界ランキング11位のノルウェー人ビクター ホブランドと世界ランキング608位のデンマーク人ソレン ケルドセンのふたりです。そして、首位に1打差の3位タイにはローリー マキロイが入っています。

マキロイは2週間前の米PGAツアー最終戦「ツアー選手権」で逆転優勝を果しており、調子は絶好調です。同じく3位タイにはスペインのラファ カブレラベロがいます。DPワールドツアー4勝のベテランで世界ランキング197位の選手です。

首位と2打差の6位タイにはイタリアのフランチェスコ モリナリがいます。現在は世界ランキングを171位まで落としていますが、2018年の「全英オープン」の覇者です。さらに6位タイにはシェーン ローリーもいます。現在世界ランキング23位で彼は2019年の「全英オープン」に優勝しています。

以上の選手を中心に最終日の優勝争いは展開していくと予想されますが、6位タイにはLIVゴルフに移籍したテイラー グーチがいます。首位とは2打差しかないので、まだまだどうなるかわかりません。ただ、会場に足を運んでいるギャラリーの大半はアンチLIVゴルフ派と思われるので、相当なやじを覚悟してプレーしなければなりません。

しかし、もしグーチが優勝することになれば、現在45位の世界ランキングさらに上げて、来年の4大メジャー大会への出場を確実なものにすることができると同時に、LIVゴルフからはLIVゴルフの地位を高めたとして間違いなく多額のボーナスが支給されるはずです。

最終日のプレーを楽しみましょう。