DPワールドツアー イタリアンオープン

今週のDPワールドツアー(旧欧州ツアー)は、イタリアのローマでナショナル オープンである「イタリアン オープン」が開催されており、2日目は試合の一部が日没サスペンディッドとなりました。

上位の選手はほとんどがホールアウトしており、9アンダーで首位に立ったのはローリー マキロイ。1打差の2位にはマット フィッツパトリックが入り、おもしろい展開になりました。

マキロイは、8月終わりの米PGAツアー最終戦「ツアー選手権」で優勝し、先週のDPワールドツアー「PGA選手権」でも72ホール目(パー5)で2オンに成功し、イーグルを決めればプレーオフに持ち込めるところでしたが、ボールはカップ手前わずか数センチのところで止まり、惜しくも2位タイとなっています。現在世界ランキングはスコッティ シェフラーに次ぐ2位に上がってきました。

マキロイはこのイタリアン オープンに今まで出場したことがありませんが、開催されるゴルフ場が来年の「ライダーカップ」の舞台になるので下見を兼ねたこと、そして欧州出身の選手で主に米PGAツアーでプレーしている選手には、ライダーカップの選手に選ばれるためにDPワールドツアーの試合への最低出場回数の規定があり、それを満たすため今回出場を決めました。

フィッツパトリックは、ことし6月の「全米オープン」で念願の初メジャータイトルを手にした28歳のイギリス人です。5月のメジャー「PGA選手権」でも5位タイに入りました。現在世界ランキングは11位の選手です。

また、この大会にはルーク ドナルドも出場しています。ヘンリック ステンソンがライダーカップ欧州チームのキャプテンに決まっていたにもかかわらず、LIVゴルフに移籍してしまったため、急きょドナルドがキャプテンに選出されました。

ドナルドは5アンダーのスコアで、首位から4打差の5位タイといい位置につけています。17番(パー4)で見舞われたトラブルがなければさらに上位に食い込んでいました。17番で彼が打ったティーショットは深いラフにつかまってしまいました。そこから打ったボールが近くに同じように打ち込んでいた同伴競技者のものだったため、2打罰を受けてしまい、このホールを結局トリプルボギーとしてしまいました。

ドナルドはまだ44歳です。今後ツアーで実績をあげ、プレーイング キャプテンとして来年のライダーカップに出場することを視野に入れても決しておかしくありません。欧州チームのメンバーとして今までライダーカップで活躍した多くの選手が今回LIVゴルフに移籍しました。その分ドナルドが選手として活躍する可能性は高まったかもしれません。