先週の米PGAツアーは、シーズン開幕戦「フォーティネット選手権(9/18日最終日)」がカリフォルニア州ナパで開催され、アメリカ人マックス ホーマ(31歳)が劇的な幕切れで大会連覇を果しました。
あがり3ホールで、最終組を一緒にまわるダニー ウィレットとマックス ホーマの一騎打ちの様相となり、ウィレットが1打差リードして迎えた18番ホール(パー5)でドラマが起こりました。
先にティーショットを打ったウィレットのボールは右のラフ、ホーマのボールはフェアウェーに。
ウィレットは2打目を刻んで3打目勝負に。ホーマは1打リードされているので当然グリーンを狙います。しかし、ボールはグリーン左のガードバンカーへ。
ウィレットの3打目は、ピンから3フィート7インチ(110センチ)左につき、バーディーチャンスです。
ピンまでまだかなり距離があるホーマの3打目バンカーショットはミスショットとなってグリーンに届かず、この時点でウィレットの勝利が決まったと誰もが思いました。
しかし、ホーマはグリーン手前からの第4打を直接カップに入れ、チップインバーディーを奪い16アンダーでウィレットに並んだのです。
すると今度は反対にウィレットのほうに大きなプレッシャーがかかります。110センチのパットを入れれば優勝ですが、2パットにするとプレーオフとなってしまいます。
決めにいったウィレットのバーディーパットは少し強く、カップの縁に触れた後140センチもオーバーしてしまいました。
ウィレットは最初の位置よりも遠くなってしまったこの返しのパーパットもはずしてしまい。ホーマに優勝をさらわれてしまいました。
ウィレットは、最悪でもツーパットでおさめてプレーオフとすべきでした。プレーオフでもし敗れたとしても、それはそれであきらめがつきます。
しかし、早く決着をつけたいと勝負を焦り、1パットで決めようとして110センチの距離からの3パットはまったくいただけません。
イギリスのダニー ウィレット(34歳)は、2016年のマスターズチャンピオンです。しかし、昨シーズンの米ツアー フェデックスカップポイント順位ではツアーカードがもらえる125位以内に入ることができませんでした。しかし、上位の選手の中にLIVゴルフに移籍して資格を失った選手が出たため、繰りあがりで今季のツアーカードを手にすることができ、この試合に出場していました。
ウィレットには今シーズンの試合のなかで、いつか今回の失敗を挽回してくれる活躍を期待します。