今週は「プレジデント カップ」が、アメリカ ノースキャロライナ州のクェイル ホロー クラブで開催され、アメリカ選抜と国際選抜が対戦します。各チーム12人の選手が2人組で団体戦を、最終日は個人戦をマッチプレーで戦い、勝者は2ポイント、引き分けは1ポイント、負けポイントなしの得点で総合点を競います。
過去13回おこなわれたこの大会で、アメリカチームが11勝1敗1引き分けと、これまで大きく勝ち越しており、大方の予想は今回も断然優勢というものです。
最大の理由は、アメリカチームのメンバーの中に世界ランキング10位までの選手が、スコッティ シェフラー(同1位)、パトリック キャントレー(同4位)、エグザンダー シャフレ(同5位)、ジャスティン トマス(同7位)、コリン モリカワ(同9位)と5名もいるのに対して、国際チームにはひとりもいません。
現在世界ランキング3位にオーストラリアのキャメロン スミスがいますが、LIVゴルフに移籍したため出場資格を失いました。次にランクが高いのは松山英樹の17位、韓国サンジェイイムの19位です。
アメリカチームのほうはさらに、12位のサム バーンズ、13位のジョーダン スピース、14位のトニー フィーナウ、15位のビリー ホーシェル、16位のマックス ホーマとここまでの選手が松山よりランクが上の選手です。なので両チームの実力の差はあきらかです。
それともうひとつ、両チームの選手同士の結束のかたさの違いも理由にあげられそうです。アメリカチームは、文字通りアメリカ合衆国という国を背負って戦いますが、国際チームはユーロ諸国を除く国々の選手の集まりで、どうやったらひとつにまとまれるのか理由がありません。アメリカを倒すというだけではどうしてもモーティベーションが高まらず、団結力に欠けてしまいます。
今回の試合もアメリカが勝つことはほとんど間違いないので、どれくらいの差をつけて優勝するのかがポイントになりそうです。圧倒的な大差をつけるのか、それとも国際チームが思った以上に善戦し僅差での勝利となるのか?4日間のプレーを楽しんで観戦しましょう。