最新の世界ランキングの中で日本人選手がどんな位置にいるのかみていくと、上位10名の選手は以下のとおりです。
18位 松山英樹
81位 比嘉一貴
103位 稲盛佑貴
105位 今平周吾
111位 星野陸也
122位 桂川有人
128位 大槻智春
131位 木下稜介
135位 金谷拓実
150位 大西かいと
19位の松山は別格です。昨年の「マスターズ」優勝後も、秋の「ZOZO選手権」、今年1月の「ソニーオープン」で優勝と、米PGAツアーで2勝をあげました。まさに世界トップクラスの位置でプレーしています。
135位の金谷は、今年もがき苦しんで、それでも実績を残すことができませんでした。昨年末の日本ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」で3位に入り、ランキングを54位から49位と50位以内にしたことで「マスターズ」出場を果しましたが、予選落ち。「全米プロ選手権」、「全英オープン」でも予選落ちを喫しました。
それでも金谷はなんとか海外の試合で結果を出そうと、先週のDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の「フランス オープン」に出場しましたが、これも予選落ち。今週はセントアンドリュース オールドコースで開催されている「ダンヒル選手権」に出場しますが、果たして結果を残すことができるでしょうか?
81位の比嘉は今年6月の「BMW日本ゴルフツアー選手権」で優勝したことで、ドイツで開催されたDPワールドツアー「BMW国際オープン」への出場権を手にして、この大会で10位に入りました。10位に入ったことで、次週の「アイルランド オープン」に出場するチャンスをつかみましたが、予選を通過したものの最下位の成績に終わり、勢いを次につなげていくことができませんでした。そして7月の「全英オープン」は予選落ちしています。
この10名の選手はチャンスがあれば、世界の舞台で活躍したいという希望を持っているのでしょうが、日本ツアーで実績をあげても世界ランキング算出のためのポイントを多くかせぐことはできないため、ランキングはなかなか上がりません。かと言って一攫千金を狙って、スポットで米PGAツアーやDPワールドツアーの試合に参戦しても、いい成績を出すことは至難のわざです。
日本男子プロ選手にとって、だんだん世界は遠くなっていきます。