先週の米PGAツアーは、「シュライナーズ チルドレン オープン」がネバダ州ラスベガスで開催され、韓国のトム キム(20歳)が優勝しました。
キムは、ことし8月に開催された「ウィンダム選手権」で米ツアー初優勝しており、20歳のうちに(21歳になるまでに)米PGAツアーで2勝目をあげたのは、タイガーウッズ以来という超快挙です。キムはこの優勝で世界ランキングを21位から15位に順位をあげ、トップ10入りも目前となりました。
キムはこれまでオーストラリアやフィリピンで腕をみがき、今年になってアジアンツアーの「シンガポール国際」で優勝し、「シンガポールオープン」で2位に入るなど、急激に力をつけてきました。また、先月の「プレジデントカップ」では国際チームの一員として、スコッティシェフラーの組を破るなど大きな働きをしています。
しかし、あまりの急成長ぶりにかえって少し心配になってくるくらいです。かつて(2006年から2010年頃)、韓国系アメリカ人選手でアンソニー キムという選手がいました。この選手も同様に米PGAツアーでシーズン2勝目をあげ、全盛期のタイガーを倒し、次の時代を築くかもしれないと大いに期待されましたが、数シーズン活躍したのちに、怪我が原因で忽然と表舞台より姿を消しました。
「シュライナーズ チルドレン オープン」では、韓国人選手の活躍が目立ちました。世界トッププレーヤーが勢ぞろいした大会ではなかったにせよ、優勝したトム キムのほかに、4位タイにSHキム、7位にサンジェイ イム、8位タイにシーウー キムとトップ10に4名の選手が入りました。そして、37位タイにKHリー、44位タイにアン ビョンハンがいます。
米LPGAツアーにおいて韓国人選手は大きなプレゼンスを誇っていますが、その流れが米PGAツアーのほうにもおよんでくるのでしょうか?注目です。