ZOZO選手権 始まる

今週の米PGAツアーは、千葉県の習志野カントリークラブで「ZOZO選手権」が開催され、今日初日を迎えます。

世界最高の舞台、米PGAで活躍する選手のプレーが、日本でじかに見ることができる唯一の機会ですが、トップ中のトップの選手は出場していません。

世界ランキング1位のスコッティ シェフラー、3位のローリー マキロイ、4位のパトリック キャントレー、5位のジョン ラウムは出場しません。2位のキャメロン スミスはLIVゴルフに移籍したため、米PGAツアーの大会には出場できません。

ランキング10位以内で出場するのはともに日本にルーツをもつ、6位のエグザンダー シャフレと9位のコリン モリカワです。

ことしのメジャー大会「全米オープン」で優勝したマット フィッツパトリック(世界ランク10位)、「全米プロ選手権」を制したジャスティン トマス(世界ランク8位)の姿もみえません。ちなみに「マスターズ」はスコッティ シェフラーが、「全英オープン」はキャメロン スミスが獲りました。

昨年のこの大会では松山英樹が優勝しました。米PGAツアーで1勝あげることがいかに難しいかを考えると、松山が連覇することはむずかしそうにみえますが、ランキング上位の選手がこれだけ不在な状況なら、現在世界ランキング19位の松山の優勝はあり得るかもしれません。松山の組には4日間たくさんのギャラリーがついて回り、声援も相当なものになるでしょう。地元の盛大な応援を後押しに優勝するかもしれません。

松山以外の日本人選手も優勝はむずかしいとしても、上位に食い込んで世界ランキングポイントを多く稼ぐチャンスです。先週の米PGAツアー「シュライナーズ チルドレン オープン」の優勝者トム キムには42ポイント与えられましたが、先週の日本ツアーの大会「For the players by the players」は、できたばかりの大会だったとはいえ、優勝者に与えられたポイントはわずか4ポイントです。優勝の価値は10分の1以下でしかありません。

日本ツアーでいくら頑張ってもポイントは稼げないので、世界ランキングも上がりませんし、海外の試合に出場するチャンスも生まれません。今回の「ZOZO選手権」の優勝者には31ポイント与えられます。海外進出を真剣に考えている金谷、星野、中島、比嘉選手には、ぜひこのチャンスを最大限、活かしてほしいです。