ちょうど日本で米PGAツアーの「ZOZO選手権」が開催されているときに、サウジアラビアのジェッダではLIVゴルフの第7戦がおこなわれました。
プレーオフの末に同郷のピーター ユーラインを破って優勝を決めたのは、ブルックス ケプカ(32歳)です。ケプカはこれまでの6戦で上位に顔を出すことがありませんでしたが、最後にメジャータイトル4つを持つLIVゴルフの顔として面目を保つことができました。
彼は優勝賞金400万ドル(5億8千万円、145円換算)を手にし、さらに所属するチームが団体戦で優勝を決めたので、チーム優勝賞金75万ドル(1億900万円)も併せて獲得しました。
この大会には、唯一の日本人として谷原秀人が出場していましたが、33位タイの成績で149000ドル(2160万円)を獲得しました。また、世界ランキングポイントを得るための基準を満たすため、36ホール後に予選カットをおこなうのではないかと言われていましたが、実際にはおこなわれませんでした。2人の途中棄権者を除き、46名の選手が54ホールの競技を終えています。
ジェッダ大会でLIVゴルフはレギュラー戦を終え、10月28日から舞台をマイアミに戻し、トランプ元大統領が所有する「トランプナショナルドラル」で最終戦「チーム選手権」がおこなわれます。
本来の構想では、サッカーのように世界中の各都市に根付いて、フランチャイズとするチームどおしが戦う場であったはずですが、所属選手の構成ではうまくチームを組めない状況です。最終戦でも地力にまさるアメリカチームが優勝をさらってしまいそうです。
LIVゴルフが現在抱える問題としては、世界ランキング対象に加わることができるか、つまりLIVゴルフでプレーした選手に世界ランキングポイントが付与されるようになるのかという問題と、今後チーム戦をどう活性化していくのかの2点につきると思われます。