ローリー マキロイは、先週の米PGAツアー「CJカップ」で2年連続優勝し、世界ランキング1位に9回目の返り咲きを果しました。
この優勝はマキロイにとって米PGAツアー通算23勝目となりますが、今年6月に「RBCカナディアンオープン」で通算21勝目を挙げたときに、試合後のコメントで「誰かさんより1つ勝ち星が多くなった。20勝を超えたいと思うことは、自分にとって強いモーチベーションとして働いた。」と述べていました。
この「誰かさん」とは、LIVゴルフを率いるグレッグ ノーマンのことで、マキロイはこれまでLIVゴルフとそのトップ ノーマンを強く非難し、米PGAツアーを擁護する立場で発言・行動を繰り返してきました。
米PGAツアーで20勝しているノーマンは、マキロイのコメントにすぐに反応し、「マキロイが自分のもつ米ツアー記録を破りたいと思っていたということはお褒めの言葉として受け取りたい。では次に、自分のもつ記録―世界中のツアーで91勝したこと、そして世界ランキング1位在位通算331週に挑戦してもらいたものだ。」と答えています。
ノーマンは、メジャータイトルの数こそ2つとマキロイの4つより少ないのですが、米ツアー20勝のほかに、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)で14勝、日本ツアーで2勝、オーストラリアツアーで33勝、それ以外のツアーで21勝し、トータル91勝あげています。
また、ノーマンは世界ランキング1位の地位にトータルで331週にわたって在位し、この記録はタイガー ウッズがもつ683週に次ぐ歴代第2位のすごい記録です。
マキロイは今週世界ランキング1位となって、今週が通算107週目めとなります。331週に達するまでには、1年を54週としてもあと4年間必要です。現在33歳のマキロイがどこまでやれるか? 彼は米PGAを含め世界中のツアーで43勝あげていますが、あと48勝することはとても不可能です。
LIVゴルフ憎しのおもいからグレッグ ノーマンのゴルフキャリアについて挑発を始めたマキロイですが、売った喧嘩をノーマンにしっかり買われてしまい、立場がちょっと厳しくなってきました。しかし、世界ランキング1位の在位記録については、ノーマンを追い抜くよう今後頑張ってもらいたいですね。