DPワールドツアー(旧欧州ツアー)の改革

米PGAツアーの改革に続き、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)も来年から始まる新シーズンで実施する改革発表しました。

まず、DPワールドツアーのツアーカードを取得している選手には一律15万ドル(2250万円、1ドル150円換算)を支給することにしました。該当する選手は現在230名ほどいます。

いままではツアーカードを持っていても、それは試合への出場資格が保証されるだけで、予選を通過しなければ1銭にもならない厳しい環境でした。この15万ドルで世界各地を転戦する移動費、宿泊費、食費の一部は賄うことができます。現在日本人選手としてただ一人、DPワールドツアーでプレーしている川村昌弘プロにとっては朗報です。ちなみに米PGAツアーでは同様の目的で、ツアーメンバーに対し50万ドル(7500万円)を今シーズンより支給し始めました。

また、 2023年1月からスタートする来シーズンに開催される全トーナメントの賞金総額も、昨シーズンより5000万ドル(75億円)増額され、1億4420万ドル(216億3千万円)となります。この金額には4大メジャー大会とWGC大会の賞金は含まれていないので、1つのトーナメントの賞金総額は大幅に増えることになります。

LIVゴルフが今年の6月から始まったことで、その動きを脅威と感じた米PGAツアーとDPワールドツアーが選手をとられまいと、選手の待遇の改善、大会賞金の増額など対抗策を打ち出しました。

LIVゴルフと米PGAツアー&DPワールドツアーのバトルですが、どちらが選手にとっていいのか、どちらがファンにとっていいのか、どちらがゴルフというスポーツの未来にとっていいのか、結論が出るまでにもう少し時間がかかりそうです。