ゴルフルール変更

11月7日、ゴルフルールを統括するUSGAとR&Aは来年(2023年)1月1日から発効するゴルフルールについて改正点5項目を発表しました。

ゴルフルールは4年に1度改正されます。前回は2019年1月1日から発効する改正がおこなわれ、ピンを立てたままパットをおこなってよいなど、大幅な改正となりました。しかし、今回はやや小幅な改正となっています。

  • これまでもさまざまな障害をもつ選手がプレーをおこなうためのルールが作成されていましたが、それは本規則の最後に別建て構成で添付されていました。しかし、このルール一式が本規則と統合されます。
  • これまで試合中に通常の使用方法でクラブを使用していてクラブが破損した場合でも、ラウンドが終了するまで予備のクラブと交換することが許されていませんでした。しかし、故意にクラブを破損した場合を除いて、交換することが許されるようになります。ラウンド中にクラブハウスや自分の車まで取りに行く時間も認められます。
  • ボールをペナルティーエリアに打ち込んだ場合、3つのオプションがあります。打った場所から1打罰を加えて新しいボールを打つ。ボールがペナルティーエリアに入ったところから2クラブレングス以内で旗に近づかないところにドロップし、1打払って打つ。そして最後のオプションは、ボールがペナルティーエリアに入った地点と旗を結ぶ線上を好きなだけ後退した場所からドロップし、1打罰で打つ方法です。この場合ドロップしたボールが1クラブレングス以内であれば、どの方向に転がっても構わない。仮に旗に近づく方向に転がったとしても問題なく、その地点からプレーできることに変更となりました。
  • ペナルティーエリア内に入ったボールに対して1打のペナルティーを払ってリプレースしたのちに、傾斜が強いため重力によって、または強風によってボールが動いた場合、ペナルティーなしで元の位置にボールをリプレースすることができるようななります。いままではもう一打ペナルティーが科せられていました。

5.プロのトーナメントではなく、ハンディキャップを適用したアマチュアの競技会などで、正しいハンディキャップの申告はこれまで各選手の責任でした。誤ったハンディを使ってプレーをした場合、選手にペナルティーが科せられていましたが、来年からはハンディキャップの管理は主催者側の責任となります。

以上が来年から実施されるルールの変更点となります。