今週の試合と改正世界ゴルフランキング

ことし8月、世界ゴルフランキングの算出方法に変更が加えられました。それまでは世界ランキングポイントは、大会出場選手の中にいる世界ランキング上位200位までの選手だけを対象として算出されていました。

新しい算出方法によると、出場するすべての選手について、ひとりひとりの過去一定期間のラウンドごとのストローク数について、そのラウンドの全選手平均スコアを加味して集計してその大会を評価し、各順位の選手に与えられるポイントが決まることになりました。

この新しい方法で、今週のDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の最終戦「ツアー選手権」の優勝者に与えられるポイントは21.8。同じ週に開催される米PGAツアー「RSMクラシック」の優勝者に与えられるポイントは38.3となります。

このことについて、「ツアー選手権」に出場する欧州出身の選手から不満の声が上がっています。というのは「ツアー選手権」はDPワールドツアーの今季最終戦で、その結果で年間最優秀選手が決まる大きな大会なので、欧州出身の選手を主として世界ランキング上位25名のうち7名の選手が出場しています。しかし、米PGAツアーの「RSMクラシック」のほうは、上位25名のうち出場している選手はゼロです。

ランキングの高い選手が多く出場して、レベルの高いプレーが展開される試合のほうが、優勝者に与えられるポイントが低いというのが不満の原因です。

「ツアー選手権」は、DPワールドツアーを1年間戦って獲得したポイントのランキング上位の選手50名だけが出場する大会であるのに対して、「RSMクラシック」のほうは144名の選手が出場するため、144名分の評価が集計され、たとへひとりひとりの評価は低いとしても数が多いために、こういう結果になりました。

これについては、DPワールドツアーのCEOキース ペリーは、出場選手の中にこういう意見があることを今後参考にするとツアーメンバーに対して伝えました。

これはある問題点を解決するためにルールを変更すると、ほかのところに予期せぬ問題点が生じたというパターンです。変更してまだ間がなく、おそらくしばらく様子を見ていくことになると思われます。それ以外にも問題点が発生していないか精査して、どうしても見過ごすことができないという判断となれば変更されることになるでしょう。

きょうから日本ツアーで始まった「ダンロップ フェニックス」については、まだ優勝者が獲得するポイントが発表されていません。今週は上述の「ツアー選手権」と「RSMクラシック」以外に世界中で、世界ランキングポイントが与えられる試合が4つ開催され、その4つの大会について出場選手全体の評価(field rating)と優勝した選手に与えられるポイントが、ホームページで確認できますが、「フェニックス」だけ空欄となっています。すでに初日のプレーがおこなわれているにもかかわらず、、、、、これって一体どういうことなのでしょうか? 日本ツアー事務局の怠慢以外に何か理由があるのでしょうか?お分かりの方がいらっしゃれば教えていただけませんか?