DPワールドツアー優勝のゆくえ

DPワールドツアー最終戦「DPワールドツアー選手権」は、3日目を終えてがぜんおもしろくなってきました。

大会前の記者会見で、「この大会には世界のトッププロが多数出場しているのに、世界ランキング25位以内の選手がひとりも出場していない米PGAツアーの「RSMクラシック」より獲得ポイントが少ないのはおかしい。」と、改定された世界ゴルフランキングを批判したジョン ラウムが、3日目に7アンダー65のスコアを叩き出し、トータル15アンダーで2位に1打差をつけて首位に立ちました。

言うことははっきり言うけど、やることもしっかりやるというラウムの姿勢にはファンとして共感できます。ぜひ優勝してもらいたいと思います。

とはいうものの、2位には今年の「全米オープン」を優勝し、世界ランキング9位のマットフィッツパトリック。首位と2打差の3位にはスウェーデンのアレックス ノーレンがいます。彼はDPワールドツアー通算10勝をあげ、世界ランキング43位のベテラン選手です。

さらに、首位から3打差の4位タイには、世界ランキング1位のローリー マキロイと初日から首位を守っていた世界ランキング27位のテリル ハットンがいるので、ラウムもすんなり優勝というわけにはいかないかもしれません。

この「ツアー選手権」の優勝者に与えられるランキングポイントは、21.823。「RSMクラシック」のほうは、37.066です。

ちなみに同時開催されている日本ツアーの「ダンロップフェニックス」の優勝者には9.543といつもより多くのポイントが与えられます。その理由は、世界ランキング50位以内のミト ペレイラ、トム キム、コーリー コナーズ、アーロン ワイズの4選手が招待選手として出場しているためです。

こちらのほうは、最終日を首位でむかえる身長158センチの小さな巨人、比嘉一貴選手に優勝して今季4勝目を手にしてもらいたいですね。