ことしの8月、「ツアー選手権」で幕を閉じた米PGAツアーシーズン中の各選手の実績を、プレヤー インパクト プログラム(PIP)に基づいて評価して、選手に支給される報奨金の金額が発表されました。この制度ははっきり言って、LIVゴルフに高額な契約金で選手を引っ張られないように、有力な選手を米PGAツアーにとどめておくためにスタートした制度です。
昨年の支給額など詳しいことは過去のブログで書いていますので、ご一読ください。
https://worldgolfinformation.com/2022/03/03/
今回の上位選手は以下のとおりです。
1位 タイガー ウッズ 1500万ドル
2位 ローリー マキロイ 1200万ドル
3位 ジョーダン スピース 900万ドル
4位 ジャスティン トマス 750万ドル
5位 ジョン ラウム 600万ドル
6位 スコッティ シェフラー 550万ドル
7位 エグザンダー シャフレ 500万ドル
8位 マット フィッツパトリック 500万ドル
9位 ウィル ザラトリス 500万ドル
10位 トニー フィーナウ 500万ドル
米PGAツアーの通常の大会の優勝賞金が約150万ドルですから、10位の金額で3勝分以上と報奨金の金額がいかに大きいかがわかります。そして、昨年のリストに名前があったダスティン ションソン、ブライソン ディシャンブー、ブルック スケプカ、ババ ワトソンらの選手はLIVゴルフに移籍してしまいました。
仮に米PGAツアーで1勝し150万ドル稼いだとしても、有力なスポンサーが見つからなければ、ツアーカードが有効な2年間の間、アメリカじゅうを転戦するために必要なホテル滞在費、交通費、コーチやスタッフに支払うお金を考えると、決して経済的に楽とはいえません。
なので、これだけの金額の報奨金をもらえば、経済的な心配をせずに、練習に打ち込める環境をつくることができるので、結果もおのずからついてくるでしょう。今後の更なる活躍を楽しみにしましょう。