今年8月に世界ゴルフランキングのポイント算出方法が変更された。新方式でおこなわれたDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の最終戦「ツアー選手権」には、世界ランキング上位25名のうち7名が出場しているにもかかわらず、優勝者に与えられるランキングポイントは21.8。米PGAツアーで同じ週に開催された「RSMクラシック」にはランキング上位25名以内の選手の出場はゼロなのに、与えられるポイントは38.3。
関連記事のリンク先
2022年11月17日 | 海外ゴルフ最新情報 (worldgolfinformation.com)
このことについては、ジョン ラウムなど欧州出身のプレーヤーを中心に、米PGAツアーの選手に対して非常に有利にはたらくシステムになったと不満の声があがっていた。
タイガーは、自身がホストをつとめる大会「ヒーロー ワールドチャレンジ」の試合前記者会見の席上でこの問題に触れ、「確かに変更された今の世界ゴルフランキングには問題がある。選手会がミーティングを開いて話し合って、関係機関とも協議して、今よりいいかたちに変更できるはずだ。」と述べた。
ウッズはまた、「過去にも世界ランキングシステムに問題があって、それが修正されたことがあった。自分が最盛期のときのことだが、多くの試合で優勝しランキングポイントがたまりすぎて、翌年は1試合もプレーしなくても世界ランキング1位から落ちることはない状況になったことがあった。これが後に変更されたように、今回の問題点も早期に解決してほしい。」と
米PGAツアーの試合に対して不利になったのは、DPワールドツアーだけではなく、日本ツアーもオーストラリアツアーも同様である。各順位で獲得できるランキングポイントがかなり減少した。
今までは日本ツアーで年間4,5勝あげると、ランキングがあがり世界への扉が開いて、メジャーを含めて海外の大会へ出場するチャンスが生まれたが、現在はそういう状況にはなく、日本男子ツアーでプレーする選手にとって世界は非常に遠くなった。
そのためか本日の新聞報道によると、今年9月の「フジサンケイクラシック」で初優勝した大西怪魁斗(おおにしかいと、24歳)は、来年から米PGAツアーの下部ツアーに挑戦するという。下部ツアーで成績を残し、米PGAツアーに上っていく道を選択した。
世界ランキングの算出方法に今後変更が加えられるかどうか注目していきたい。