今週の米PGAツアーでは、タイガー ウッズがホストを務める「ヒーロー ワールドチャレンジ」が始まりました。日本ツアーではシーズン最終戦「日本シリーズJTカップ」が始まっています。
タイガーが認めた20人のトッププロによって競われる「ヒーロー ワールドチャレンジ」で、優勝者に与えられる世界ランキングポイントは、29.84。「JTカップ」の優勝者に与えられるランキングポイントは、4.84。
「ヒーロー ワールドチャレンジ」の昨年大会の優勝者ビクター ホブランドが獲得したランキングポイントは48.00。昨年の大会も今回同様にトップ中のトッププロが出場しているので、単純比較をすると約3割もポイントが減っています。
「JPカップ」のほうは、昨年の優勝者は谷原秀人で、獲得ポイントは16.0。ことしはその7割減となっています。別の言い方をすれば、世界ランキング的には昨年度の優勝のほうが、今年より3.3倍の価値があったということです。
昨日のブログで、タイガーが変更された世界ランキングに不満を持っていることを書きましたが、自分の大会の獲得ポイントが減るということは、各選手にとってタイガーの大会へ出場するモーティベイションが下がってしまうので、受け入れるわけにはいきません。
通常のトーナメントは150名位の選手が出場し、約半数が決勝トーナメントに進出する試合形式ですが、各ツアーのシーズン最終戦はシーズンを通して勝ち残った限られた数の選手が競います。選手は優秀なのに出場選手総数が少ないために、今の計算方法では獲得ランキングポイントが少なくなってしまいます。
この点について、DPワールドツアーのCEOキースペリーは問題点として今後取り上げていく意向を示しました。今後の動向に注目です。