昨日のブログで、新世界ランキングシステムのもとでは、日本男子ツアーでいくら頑張って勝ち星を重ねたとしても、米PGAツアーをはじめとする世界の舞台への道は100%開かれないと書きました。(画面下部のカレンダーで12月5日をクリックください)
しかし、本日の朝刊の報道によると、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)と米PGAツアーは、日本ツアーとの提携を深める一環として、今季日本ツアーの賞金ランキング上位3人に2022―23年シーズンのツアーカードを与えると発表しました。
その対象者は、1位の比嘉一貴、2位の星野陸也、3位の岩崎亜久竜の3名となります。日本ツアーでプレーしている選手たちへのとても大きな救済措置となります。
DPワールドツアーは、米PGAツアーとともに、新しく創設されたLIVゴルフからの脅威に対抗するため、さまざまな改善策を講じています。その中のひとつとしてツアーメンバーに対して一律15万ドルを支給することを決めました。これからDPワールドツアーでプレーをおこなう選手に対する支度金のようなものです。
しかし、これから1年間DPワールドツアーの試合が開催されるヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアを転戦するために必要な移動費、ホテル滞在費やキャディー費用、コーチやトレイナー費用を考えると、15万ドルではとても十分とは言えないでしょう。
出場した大会で予選を通過して賞金を手に入れることが必要ですが、何よりもしっかりとしたスポンサーについてもらい、マネジメント会社と契約してスケジュール管理をおこなってもらい、自分は試合と練習に専念できる環境をつくりあげなくてはなりません。
ツアーカードを与えられた3人が3人ともDPワールドツアーに参戦することになれば、すでにツアーカードを持っている川村昌弘、先月QTを合格し今季のツアーカードを取得したばかりの久常涼とあわせて5人の選手がプレーすることになります。