毎年、年の初めに日本男子ゴルフツアー選手会の人事が発表される。年末年始のあわただしい時期なので、すでに決まっているのであろうが発表は来年となる。今年の選手会会長は谷原秀人(44歳)だった。
https://www.alba.co.jp/tour/news/article/no=178125/
いままでの歴代の会長は以下のとおり
https://www.alba.co.jp/tour/news/article/no=178150/?page=2
谷原は今年6月から始まったLIVゴルフの大会に出場し、海外を転戦することが多く、選手会長としての役割を十分に果たしてこなかった。特に選手会が積極的に動いて開催が決まった6月の「日本プレーヤーズ選手権」のときには海外にいて、スポンサーへの謝意やファンへのサービスを怠った。
谷原は、今年のシーズン最終戦となる「JTカップ」を連覇し、44歳の今でも力があるところを見せつけた。本人は日本ツアーでは飽き足らず、これまでも欧州ツアーのツアーカードを獲得してプレーしてきた。また、ことしLIVゴルフができたときはいち早く駆け付けた。
しかし、米PGAツアーはLIVゴルフの試合に出場した選手を無期限の出場停止処分とし、DPワールドツアー(欧州ツアー)も来年から始まる裁判によって、LIVゴルフに移籍した選手の締め出しが決定する見込みである。
米PGAツアーがだめ。DPワールドツアーがだめ。となると、谷原がプレーすることができるのは、もう日本ツアーしか残っていないことになる。谷原はこのことを十分に認識して、今年の不義理を皆にわびて、もう1年選手会長を続けるべきである。そうすることによって、スポンサー、ファン、そして選手会メンバーの信用を取り戻すよりほかに道はない。
谷原がどう対応するか、新人事の発表に注目したい。