今週開催されている米PGAツアー「ソニーオープン」の初日に、7バーディー、1ボギーの6アンダーで首位タイに立ったジョーダン スピース(29歳)が、2日目には1バーディー、6ボギーの75と大たたきしてしまい、予選落ちを喫した。
29歳にしてすでにメジャータイトルを3つ持ち、かつて世界ランキングNO1の座にもついたことがある(現在は15位)スピースにしてはあり得ない2日目の成績で、初日との差は11打もある。初日に首位(タイを含む)に立ってから予選落ちをした選手は、記録が残る2011年から10人めで、2020年にマット エブリーという選手が予選落ちして以来のことである。
まだ2日目のラウンドなので、優勝争いからくるプレッシャーによって崩れたというものではなく、自らのスイングに関して大きな迷いが生じたと考えるのが自然であろう。
最近のスピースは、ボールにアドレスをして打つ前におこなう練習スイングが非常に複雑なものとなっている。以下の動画を参照いただきたい。
スイングコーチと一緒に考えだしたプリショット ルーティーンなのか、独自に編み出したものなのか不明だが、本来は平面であるのが普通のスイングプレーンが3次元的な動きをしている。肩、腕、手首のあらゆる動きには彼なりに理由づけがなされていて、それを納得したうえでのスイングなのであろう。
しかし、このような複雑な動きを頭のなかでイメージしながら毎回スイングをしていく。仮にスピースが最終日のバックナインで、優勝争いに加わっていたとする。一打一打に優勝がかかるプレッシャーのなかで、同じスイングを続けていくことが可能なのだろうか?スイングはシンプルであればあるほど、プレッシャーの中で狂いが生じにくいもののような気がするが、、、
スピースが今後、このプリショットルーティーンを続けながら、果たして優勝することができるのか?このブログでは注視していく。