米PGAツアー「ソニーオープン イン ハワイ」は、韓国のSi Woo Kim(27歳)が優勝し、米ツアー通算4勝目をあげた。
最終日の16番で2位につけていたアメリカのヘイデン バックリーがバーディーを奪ってキムに並ぶと、ひとつ前のグループで回っていたキムも17番ですかさずチップインバーディーをきめ、1打差を守った。バックリーが17番、18番をパーとしたのに対して、キムは18番でもバーディーを奪い、バックリーに2打差をつけて勝利し、優勝賞金142万ドルを手にした。
キムは2017年、第5のメジャーと呼ばれる「プレーヤーズ選手権」を21歳のときに優勝し、大会最年少優勝記録を塗り替え、若いときから注目をされてきた選手なので、この「ソニーオープン」がその後2勝目というのは、少し意外である。
キムは先月、同じプロゴルファーであるJi-Hyun Ohとソウルで結婚式をあげており、最終日優勝争いのプレッシャーがかかったとき、彼女が一緒についてまわってくれたことが、非常に心強かったと試合後のインタビューで話している。
フィルスターのサイトより
キムはこの優勝で「マスターズ」への出場権を獲得し、また世界ランキングを84位から41位にあげ50位以内としたため、この順位を維持すればマスターズ以外の3つのメジャー大会にも出場が可能となる。
今後キムが抱える問題としては、韓国政府が課す2年間の兵役にいつ従事するかということである。ゴルフに限らずプロのアスリートにとって2年間のブランクは非常に影響が大きく、選手生命がそこで終わってしまうこともある。
しかし、活躍する分野できわめて顕著な業績をあげれば、兵役を免除されるケースがあり、ゴルフの場合では、4大メジャー大会で優勝するか、オリンピックで金メダルを獲得することである。そうすればゴルフを中断なく続けることが可能となる。
キムにとっては、今年の4大メジャー大会出場はその意味でも非常に大切なチャンスであるに違いない。