アメリカンエクスプレス2日目の出来事

今週の米PGAツアー「アメリカンエクスプレス」は、3つのコースを使用しておこなうため、各選手が3つのコースを回り終わる3日目に予選カットがおこなわれる変則的フォーマットの大会である。

2日目のプレーの中で、不運と幸運を立て続けて経験し注目を集めた選手がいた。韓国出身のS.H.キム(24歳)で、彼は日本ツアーで2021年の「日本PGA選手権」を優勝しており、今年から米PGAツアーでプレーしている。

16番(パー5)で彼は3打目めでグリーンを狙った。そのショットはラインがぴったりで、ピンに直接当たって大きく跳ね返り、グリーンからこぼれ傾斜をつたってどんどんグリーンから離れていった。ボールが止まったところはバンカー手前で、そこからはグリーン面までかなりの高低差があり、打ち出し角度と距離感の判断が非常に難しいショットが要求された。なかなかグリーンに届かず、結局4打を要してグリーンにのせて1パットのトリプルボギーを叩いてしまった。

次の17番(パー3、177ヤード)はアイランドグリーンに向かって打つホールで、大たたきしたショックが尾をひいていたのか、キムのショットは少しショートして、グリーンを囲む石に当たってしまった。

しかしながら、その跳ね返ったボールは池の中に沈むことなく運よくグリーンにのって、ピンから約8メートルに位置に止まったのである。このバットをキムはしっかりきめバーディーとした。その一部始終は以下の動画から

不運なことがあれば、幸運なこともかならずおこる。運は誰にも平等に与えられる。ゴルフもすべてのスポーツと同様、才能に恵まれた選手が厳しい練習に耐えて技術を磨き、精神力を高めたものが、栄冠を手にするのである。