世界ゴルフランキング(男子)を毎週更新しているのは、OWGR(Official World Golf Ranking)という非営利の、イングランド、ウェントワースに本部を置く団体である。その意志決定機関のメンバーは、4大メジャー大会を主催するオーガスタ ナショナルGC(マスターズ)、R&A(全英オープン)、USGA(全米オープン)、PGAアメリカ(全米プロ選手権)のトップ4名と、米PGAツアーとDPワールドツアー(旧欧州ツアー)のトップで構成される。
昨年創設されたLIVゴルフが開催するトーナメントには、現在世界ランキング算出のもとになるポイントが付与されておらず、LIV移籍時には50位以内にいてメジャー大会への出場資格があった選手も徐々にその数が少なくなってきている。
LIVゴルフは、自分たちの大会が世界ランキングの対象となってポイントを与えてもらえるよう昨年申請をおこなったが、申請にはある一定の審査機関が必要で、現在審査中である。
LIVゴルフはこれまで、OWGRが重要事項の決定をおこなうときのメンバーに、米PGAツアーとDPワールドツアーのトップが含まれていることを問題視してきた。というのは、両者とも、LIVゴルフの大会に出場した選手に対して、即座に無期限の出場停止処分を下したように、LIVゴルフとはあきらかに敵対関係にあるからである。
イギリスの新聞報道によると、米PGAツアーのコミッショナーのジェイ モナハンとDPワールドツアーのCEOキース ペリーのふたりは、先月のOWGRの定例ミーティングから出席することをとりやめたようだ。
今後は、LIVゴルフの申請案件については、残りのメンバーである4つのメジャー大会のトップのみで協議して審査をおこなうことになる。どういう判断がくだされるのか注目される。