中東のアラブ首長国連邦で開催されているDPワールドツアーの「ヒーロー ドバイ デザート クラシック」は、大会初日と2日めが悪天候のためマンデーフィニッシュ(30日)となり、29日に第3ラウンドのプレーが終了した。
54ホールを終えて単独首位に立ったのは、世界ランキング1位のローリー マキロイである。大会前にパトリック リードとの確執をSNSで大きく取り上げられたが、そんな影響はみじんも感じさせず、実力どおりのプレーを見せた。
3打差ある2位以下の選手を見てみると、4打差の4位タイの位置にビクター ペレスがいる。ペレスは先週の大会で優勝した選手で、その勢いが今週も続けば大きな脅威となりそう。あとは因縁のパトリック リードも4位タイにつけている。マキロイを倒して優勝したいという気持ちは人一倍強いかもしれない。
もしマキロイが3打差を生かして順当に優勝すれば、昨年同様に今年も活躍が大いに期待され、約2か月後に迫ったメジャー大会「マスターズ」では、ジョン ラウムと並んで有力な優勝候補に推されるはず。
上位の選手にはほかに、LIVゴルフに移籍し、予選ラウンド中に一時首位に立ったリチャード ブラント(49歳)とイワン ポールター(47歳)のふたりも、同じく4位タイの位置にいる。このふたりは、あと18ホール全力で戦える体力と気力があるかどうかだが、とても厳しそう。
この大会では、マキロイとリードが同じ組でまわることはなかったが、3日目にライダーカップキャプテンの新キャプテンのルーク ドナルドとキャプテンの役をはく奪されたヘンリック ステンソンは同じ組でプレーすることになった。
結果、ヘンリックは2アンダー70のスコアで53位タイ。ドナルドは74のスコアだったので2次予選カットにあってしまい、最終日に残ることができなかった。どうみても「義」はドナルドにあると思うのだが、現実は小説のようにはいかない。これでドナルドは先週の大会に続いてステンソンに2連敗を喫してしまった。
日本人としてただひとり出場していた川村昌弘は2日目で予選落ち。