DPワールドツアーの大会「ドバイ デザート クラシック」が、中東のアラブ首長国連邦で始まった。しかし、前日までに降った大雨のためコースコンディションが最悪で、大会は6時間以上もスタートがおくれ、初日のプレーを終えた選手はわずかに11名のみであった。
世界ランキング1位のローリー マキロイは、この大会が今年最初の試合である。彼も3ホールを残して日没サスベンディッドとなったが、2アンダーのスコアで暫定12位タイとまずまずの出だしをみせている。
マキロイについては、大会が始まる前練習場でのパトリック リードとのやりとりがSNSに流れて、大きな話題となった。その動画が以下のもの。
練習場でマキロイを見つけたパトリック リードは、近づいてマキロイのキャディーと少し話をしたあと、マキロイに話しかけた。しかし、マキロイはかがみこんだまま、リードのほうに顔を向けることもなく完全に無視してしまった。それ以上話しかけることをあきらめたリードは、帰り際ふりむきざまに、ティーを1本マキロイに向けて投げて去っていった。
パトリックリードについては、ゴルフ界のヒール役で、名誉棄損でテレビ局やゴルフコメンテーターを訴えたことを昨年書いた。
2022年12月25日 | 海外ゴルフ最新情報 (worldgolfinformation.com)
マキロイのほうに話をもどして、動画だけ見るとマキロイのほうにちょっと非があるように思えるが、その後マキロイは記者の質問に答えて以下のように話している。
「昨年のクリスマイブの日に、米PGAツアーとLIVゴルフの間の裁判に関連して、リードの弁護士から自分の家に裁判所への出頭命令が届いた。これから家族そろって楽しいイブの夜を過ごそうと思っていたところで、パーティー気分どころではなくなった。自分に対してそんなことをしたのだから、べつに挨拶になど来てほしくなかったし、来てくれてもこちらとしては対応などできる心境ではなかった。」
ローリーのとった態度について十分に理解できるコメントである。パトリック リードは初日16番まで終了して、4アンダー、2位タイと好位置につけている。あと3日間、どうしても負けられないと意識し合うふたりの戦いに注目だ。