今週のアジアアンツアーは、中東のカタールで「インターナショナルシリーズカタール大会」が開催されており、初日のプレーを終えた。
日本から出場した選手の成績は以下のとおり
堀川未来夢 18位タイ
木下稜介 同上
谷原秀人 29位タイ
大槻智春 同上
久常涼 同上
香妻陣一郎 44位タイ
大西魁斗 63位タイ
岩田寛 85位タイ
池村寛世 115位タイ
先週のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」で優勝した金谷拓実はこの大会には出場せず、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)の「タイ クラッシク」に出ている。しかし、初日を終わって83位タイと少々出遅れ気味。
しかし、金谷のこの選択は正しいのでは? アジアンツアーは、LIVゴルフを創設したサウジアラビアの国営ファンドによって昨年買収されたため、ここでいくら実績を上げても、LIVゴルフと敵対関係にある米PGAツアーやDPワールドツアーへの足がかりにはならない。かつてはアジアンツアーの年間賞金王には「全英オープン」への出場資格などが与えられていたが、現在はその道も閉ざされている。
金谷がもし、「タイクラッシク」で優勝すれば、「DPワールドツアー」のツアーカードを獲得することができ、2年間腰をすえて「DPワールドツアー」の大会に取り組むことができる。ここでさらに結果を残せば、米PGAツアーでプレーすることも可能となる。
財政的に潤った「アジアンツアー」では、今季からインターナショナルシリーズと銘打った大会を7試合開催し、その賞金金額を大幅にアップさせ、今週のカタール大会の賞金総額は250万ドル(3億2500万円、1ドル130円換算)となった。
タイ クラシックの優勝者に与えられる世界ランキング算出ポイントは、15.968。カタール大会は7.21。米PGAツアーの「ジェネシス招待」は、67.604となっている。
世界ランキングの視点からみると、カタール大会の優勝の価値はタイクラシックの半分以下、ジェネシス招待の9分の1以下の価値でしかない。
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