世界ゴルフ殿堂入り候補者発表

2年に1度、ゴルフ界できわめて顕著な業績をあげた人が、世界ゴルフ殿堂(the world golf hall of fame)入りを果たす。日本人選手としては、これまで青木功、樋口久子、ジャンボ尾崎、岡本綾子が殿堂入りをしている。

次回の殿堂入り表彰式は、来年6月ノースキャロライナ州パインハーストGCで「全米オープン」が開催されるときにおこなわれるが、今週その候補者の名前が発表された。

発表されたのは31名の候補者で、すでに殿堂入りしたひと(hall of famers)、メディア関係者、ゴルフ組織関係者ら20名からなる選択委員会の投票によって、男女の選手が4名ずつ、そしてメディア、ゴルフ協会関係者などから4名の計12名が3月に選出される。

今回候補者として名前があがったのは、アイルランドのパドレイグ ハリントン(51歳)、ジム ヒューリック(52歳)、ブッチ ハーモン(79歳)らである。

ハリントンは、2年前に開催されたライダーカップの欧州チームキャプテンを務めた。2007年、08年の「全英オープン」を連覇し、08年の「全米プロ選手権」でも優勝しメジャータイトル3つめを手にした。欧州ツアー15勝、米ツアー6勝の実績がある。

フーリックは、2003年の「全米オープン」を含め米PGAツアーで17勝をあげている選手で、2010年にはフェデックスカップチャンピオンにも輝いた。

ブッチ ハーモンは有名なゴルフインストラクターで、タイガーウッズをはじめ多くのトップ選手を指導し、ごく最近ではリッキーファウラーの復活に大きく貢献している。

世界ゴルフ殿堂に入るということは、これまで全精力を費やしておこなってきたことを、トータルで世界的に認められることで、ゴルフにかけた人生のなかで最高の証(あかし)といっていいのかもしれない。