今季(2022-2023)の米PGAツアーのスケジュールの中で最後まで残っていたWGC(ワールドゴルフ選手権)の大会「WGCデル マッチプレー」が今年3月に開催される大会を最後に姿を消すことになりそうだ。
WGCの大会は以前は年間4つの試合が組まれ、4大メジャー大会と「プレーヤーズ選手権」に次ぐ大きな大会として、トップ選手がこぞって出場してきた。また、この「WGCデル マッチプレー」だけは、ストロークプレーで勝敗を決める試合が主流の米PGAツアーのなかにあって、唯一マッチプレーで戦う大会である。
タイトルスポンサーであるコンピューターメーカー、デルとの4年契約が今年いっぱいで切れるため新たなスポンサーが必要になることと、会場であるオースティンCCがコース使用料金の増額を求めていることから、交渉が難航し来年以降開催のめどがたっていない。
これまでは高額な大会賞金総額でトッププレーヤーを集めてきたWGCだが、今季から米PGAツアーが、破格な賞金を用意するLIVゴルフからの脅威に対抗するため、13の大会を格上げして大会賞金総額を大幅アップさせた。
また、この13の大会にはトッププレーヤーに対して出場義務を負わせたため、常にトッププレーヤー同士が競い合い、質の高いプレーが展開されることが予想されるので、WGC大会自体の存在意義もうすれてきた。
これまでWGC大会の最多優勝者は、タイガー ウッズで18回。2位はダスティン ジョンソンの6回。松山英樹も2017年に1勝をあげている。