米PGAツアー「アーノルドパーマー招待」は、日本人の血が少し入ったカート キタヤマ(30歳)が、米PGAツアー初優勝を飾った。
最終日バックナインの後半で、一時はローリー マキロイ、スコッティー シェフラーを含む5人が首位に並ぶという大混戦だったが、ボギーを打って脱落する選手がいるなか、キタヤマが17番(217ヤード、パー3)で13フィートのバーディーパットを決めて一打抜け出し、18番をパーとして優勝を決めた。
もし、カタヤマが最終ホールでボギーを叩けば、マキロイとハリス イングリッシュとのプレーオフとなるところであったが、2打目をラフから確実にグリーンにのせ2パットのパーとして、優勝賞金360万ドルを手にした。
キタヤマはカリフォルニア生まれで、ネバダ大学(UNLV)を経てプロとなったが、米PGAツアーの下部ツアーで結果が出せず、アジアンツアーの試合などを転戦した。欧州ツアー(現DPワールドツアー)のツアーカードを獲得した2019年のシーズンでブレークし、2勝をあげた。米PGAツアーにあがってきてからも、昨年5月の「メキシコオープン」、7月の「スコットランドオープン」、9月の「CJカップ」で2位に入るなど、たびたび優勝目前のところまできていた。
キタヤマは身長が170センチと小柄な選手であるが、鍛えた筋肉でドライバーの飛距離は、米ツアー昨シーズンのデータで20位と、米ツアー選手のなかでは飛ばし屋の部類にはいる。世界ランキングもこの優勝で46位から19位とトップ20に入ってきた。
同じく日本人の血が流れているコリンモリカワやエグザンダーシャフレらと試合のない週には一緒に練習ラウンドを回るという。またひとり楽しみな選手が出てきた。