キタヤマのキャディー、ティム タッカー

昨日、日本人の血が少し流れるカート キタヤマ(30歳)が、「アーノルド パーマー招待」で米ツアー初勝利をあげたことを書いた。

ローリーマキロイ、スコッティーシェフラーといった世界のトップ選手を、最終日の上がり3ホールで突き放して栄冠を手にした実力もさることながら、彼をキャディーとして支え、励ましたティム タッカーにも関心が集まっている。

助言するタッカーとキタヤマ ゴルフウィークのサイトから

タッカーの話の前に、キタヤマが4年間ともにプレーしてきたキャディーと最近別れたことに触れておく。先月の米ツアー「ペブルビーチ プロアマ」の最終日を2位からスタートしたキタヤマは、もちろん初優勝を狙っていた。

しかし、2番ホールの第2打アプローチショットで、キャディーが助言したクラブの番手が大きすぎ、キタヤマの打ったボールはグリーンを大きくオーバーしてしまう。動揺した彼はこのホールをダブルボギーとしてしまい、そのあともショックが尾を引いてずるずると順位を落としていった。結局29位タイに終わってしまい、彼はこの試合の直後にキャディーを解雇し、新しいキャディーを探しはじめた。

キタヤマは自分の兄がオレゴン州のゴルフ場でキャディーをしている関係で、ティム タッカーのことをたまたま知り、彼とコンビを組むことにした。

タッカーは、最近までブライソン ディシャンブーのキャディーをしており、ディシャンブーが挙げた米ツアー8勝のすべてでバッグをかついだ。そのなかには2020年の「USオープン」が含まれ、そして2021年のこの「アーノルドパーマー招待」でも優勝していた。

タッカーはこのコースを熟知しており、また選手がメジャー大会で優勝するのをそばで支えてきた経験から、カタヤマが目前の一打一打に集中し、自信をもってスイングできるようそばで支えた。

「アーノルドパーマー招待」は、ふたりがコンビを組んでわずか3試合目のことで、早くも結果がでたかたちだ。