松山 スランプ?

米PGAツアー「プレヤーズ選手権」が始まった。日本人としてただひとり出場している松山英樹はすでに初日のプレーを終えて、2オーバー74で94位タイの位置にいる。70人前後が決勝ラウンドに進出するので、2日目に盛り返さないと予選通過が難しくなってくる。

松山の初日ラウンドの内容は、5バーディー、3ボギー、2ダブルボギーと出入りのはげしいゴルフで、ダブルボギーが2つというのはいただけない。

14番(487ヤード、パー4)では、ティーショットをラフに打ち込み、2打目はラフに負け大きくショート、残り35ヤードの3打目をなんとシャンク。4オン2パットのダブルボギー。

10ホール目となった1番(413ヤード、パー4)では、ティーショットを左の林に打ち込み、2打目めをグリーン左のバンカーにいれ、3打目を寄せ切れず3パットのダボ。

松山は昨年5月の「バイロン ネルソン」で3位タイに入って、世界ランキングを直近でベストとなる11位として以降は上がることなく、ランキングを落とし続けている。ことし2月の「フェニックスオープン」では29位タイに入って順位(20位)を落とさなかったものの、先週、先々週と2試合連続予選落ちをして、今週のランキングは23位に下がった。

またシーズンを通して競うフェデックスカップポイントランキング上では、松山は現在90位である。昨年までは上位125位までの選手がプレーオフに進め、来シーズンのツアーカードを獲得していたが、今シーズンからは70名と大幅に絞られる。今のままの順位では来季のツアーカードを失ってしまう。

それでも、もちろん「フェニックス オープン」や「メモリアル トーナメント」、「ソニー オープン」などこれまで松山が優勝したことがある大会には、歴代チャンピオンの資格で出場できる。また、2021年にマスターズを優勝しているので、2026年までは4大メジャー大会には出場可能だが、出場試合数が大きく制限されてしまう。

松山が試合中首すじに手をあてるしぐさを時々見かけるが、もし首あたりに不調の原因があるのであれば、その場しのぎの処置で試合に出続けることは避けるべきだ。それでは世界ランキングも下降の一途であろう。

思い切ってまとまった期間試合に出ずに治療に専念し、8月に始まるプレーオフまでに結果を出すほうがいいのではないだろうか。まだ3月である。「急がば回れ」の精神で、、、