スコッティー シェフラーのキャディー

先週の米PGAツアー「プレーヤーズ選手権」で今季2勝目をあげ、世界ランキング1位に返り咲いたスコッティー シェフラー(26歳)とコンビを組んでいるキャディーに注目が集まっている。このコラムでは、「アーノルドパーマー招待」で米PGAツアー初優勝を果たした日系選手カート キタヤマのキャディー、ティム タッカーについて先日ふれた。

2023年3月7日 | 海外ゴルフ最新情報 (worldgolfinformation.com)

シェフラーのキャディーの名はテッド スコット(Ted Scott)。2021年暮れからキャディーを始めた。それ以降シェフラーは怒涛の勢いで、昨年の「マスターズ」をはじめ米PGAツアーで5勝もあげている。スコットは、シェフラーの能力をいかんなく発揮させ、その勢いはまだとどまるところを知らない。

スコットはシェフラーのキャディーをする前、約15年ババ ワトソンのキャディーをつとめ、ワトソンが2012年と2014年に「マスターズ」を優勝したときも、彼をそばで支えた。しかし、その後ワトソンが体調を崩し休養に入った時、ふたりで話し合って別れることを決断した。彼はワトソンにつく前には、現在テレビでゴルフ解説をおこなうポール エイジンガーのキャディーをしていたこともある。

スコット自身、かつてミニツアーでプレーしたことがあるが、結果を残すことができずキャディーに転身した経緯をもつ。そのかたわらでアマチュアゴルファーの指導もおこなっていて、ワトソンと別れたのちはゴルフインスタラクターをして生計を立てようと考えていたところに、ちょうどシェフラーからオファーが舞い込んできた。

シェフラーは現在世界ランキング1位で、4月の「マスターズ」でも優勝候補の1番手で、連覇の期待がかかる。この勢いがどこまでつづくのか、シェフラーとスコットのコンビの活躍にこれからも目が離せない。