今週の米PGAツアーは、「WGC(世界ゴルフ選手権)デル マッチプレー」がテキサス州で開催される。世界ランキング64位までの選手に出場資格があり、1組4名の選手がマッチプレー方式で総当り対戦し、上位1人が本選のトーナメントに進出する。マッチプレーの試合数が多いので、現地時間の水曜日から始まり、日曜日に決勝と3位決定戦の2試合がおこなわれる。
この大会は今年が最後の開催となることが決まっており、WGC(世界ゴルフ選手権)の大会は、米PGAツアーのスケジュールからすべて姿を消すことになる。詳しくは2月4日付のブログを、
2023年2月4日 | 海外ゴルフ最新情報 (worldgolfinformation.com)
日本人選手は世界ランキング20位の松山英樹が出場し、比嘉一貴が現在控え選手リストの2番手で待っている状況である。
比嘉は2週間後に迫った「マスターズ」に特別招待をされており、その前に少しでもアメリカのコースでプレーして慣らしておきたいという気持ちであろう。
比嘉は昨年の日本ツアーで4勝をあげ賞金王となった。それによって今季のDPワールドツアー(旧欧州ツアー)カードを与えられた。マスターズ委員会もまた今年の「マスターズ」に比嘉を特別招待することを決めた。
その理由は、世界ゴルフランキングの算出方法が昨年8月に変更され、いくら日本ツアーで頑張って実績をあげても世界へつながる道が途絶えてしまった。その救済の意味が大きいのであろうが、わずか158センチの身長ながら、2メートル近い大男の中に混じって頑張っている比嘉に、「オーガスタ ナショナル」という最高の舞台を用意して、世界中のファンへ彼がプレーする姿を観る機会を与えようとするはからいもありそうだ。
比嘉選手がマッチプレーに出場でき、「マスターズ」では最低限予選通過することを心から祈りたい。