今週の米ツアー バレロ テキサスオープン

今週の米PGAツアーは、「バレロ テキサスオープン」が開催される。この大会の優勝者には来週の「マスターズ」への出場権、残されていた最後の1つが与えられることになっている。

「マスターズ」を本気で取りにいこうとするトッププロには2つのスタイルがあって、ひとつは前の週は試合には出ずに最終調整にあて、もうひとつのスタイルは最後の最後まで試合の中で感覚をみがくため試合に出場する。

後者のタイプには、ローリー マキロイ、ジョーダン スピース、ブライソン ディシャンブー、松山英樹らがいて、昨年のこの大会に出場している。

しかし、「バレロ テキサスオープン」が、今年から米PGAツアーが導入した「格上げ大会」とはなっていないこともあってか、今回はマキロイ、スピース、ディシャンブーらは出場せず、トッププロの中では松山ひとりが目出つかたちだ。

日本人選手はほかに、この大会にスポンサー推薦で出場権を得た比嘉一貴、優先順位の低いツアーカードをもつ小平智が出場する。

マスターズから今年特別招待を受けている比嘉は、先週おこなわれた「マッチプレー」ではウェイティングリストに名をのせて、最後までキャンセルをする選手を待っていたが、出場はかなわなかった。この「バレロ テキサスオープン」が、マスターズ直前の貴重な実践経験となる。

世界ランキングウォッチャー氏によると、比嘉の身長158センチはこれまで世界ランキング100位の中に名をとどめた選手の中では、背が一番低い選手だそうである。

1991年の「マスターズ」を制したイギリスのイワン ウーズナム(現在65歳)も背が低い選手だったが、それでも164センチあった。ちなみに、現在世界ランキング2位ローリー マキロイも少し小柄な選手で、身長は175センチだ。

「小よく大を制す」という言葉があるが、比嘉選手にはオーガスタナショナルの舞台で、大きな選手に一泡ふかせてくれることを期待したい。